でんじろう先生のはぴエネ！毎週日曜 よる８時５４分～　私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ解説で徹底解明します！

キッチン用品にも色々な科学やエネルギーが利用されています。

（１）
そのひとつが真空容器。物がいたまなくなったり、酸化を防ぐために使われますが真空にすることで面白い現象が起こります。

（２）
真空容器の中へマシュマロを入れて・・・

（３）
真空容器の空気を抜いていきます。すると・・・

（４）
何とマシュマロがふくらんでいきました！

（５）
これは真空にすることで大気圧がなくなったので起きた現象です。
空気を抜いて真空にすることで、マシュマロを押していた大気圧が無くなって、ふくらんだというわけです。
※大気圧⇒空気の重さによる圧力

（６）
では、大気圧にどれくらいのパワーがあるのか、面白い実験をしてみましょう。

（７）
空気を抜いた真空容器のふたに金具をつけ、ロープでぶら下げた状態にします。
そして、さらに底の部分にも金具をつけてロープをたらし、１０キログラムのお米をセットします。

（８）
真空容器のふたにセットされたロープを引っ張ると何と１０キログラムのお米が吊り上がりました。

（９）
真空容器の中の空気を抜いているため、大気圧で容器が押しつけられて、お米を吊り下げているということなんです。

（１０）
当然、真空容器の栓を開放して空気を送り込むと吊り下げたお米は落ちてしまいます。

（１１）
大気圧は１平方センチメートルあたり約１キログラムあり、実験で使った真空容器では３０キログラム程度の重さを吊り下げることができます。