2010年9月5日放送 第75回
今月は自然のエネルギーについて考えていきます。
まずは、そろそろシーズンがやってくる台風についてです。
(1)
あの想像を超えたエネルギーは、どのように生まれるのでしょうか?
身近な道具を使って、台風を作り出してみます。
(2)
ぬるま湯の入ったペットボトルと砕いた固形の入浴剤を用意します。
(3)
入浴剤をペットボトルに入れて回転させ、フタを下にして置いて見てみると竜巻のような渦ができます。
(4)
入浴剤から泡が出て、その気泡が上昇することで、ペットボトルの中に対流が生まれます。
そこに回転を加えたことで、たつ巻の様な渦巻きが発生しました。
※実験する時は大人と一緒に行って下さい。
ペットボトルの底に穴をあけるか、ペットボトルのキャップをあけるなどして中の炭酸ガスを抜いて下さい。
(6)
台風の仕組みは、まず太陽が海面を温めます。
そして温められて湿った温かい空気が上昇気流を作っていきます。
(7)
上空に行って冷やされると再び水蒸気が水滴になり、雲を作ります。
水蒸気が再び水となって雲に変わる時に熱を発生しますので、益々、激しい上昇気流が生まれて、非常に大きな対流が起こります。
(8)
そこに地球の自転が加わり、台風という大きな渦巻きが発生するのです。
(9)
現在、莫大な台風のエネルギーを利用できないかという研究も進んでいます。
その名も「台風発電船」。
(10)
巨大なヨットのような船で、船団で台風を後ろから追いかけ、船の底に取り付けられたプロペラ式の発電機で、強風エネルギーから電気を作ろうという計画です。
※協力:東海大学船舶海洋工学科 寺尾研究室
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。