2010年9月12日放送 第76回
人類が飛行機で空を飛べるようになったのは、ライト兄弟以来ですので、せいぜい100年余りのこと。
(1)
しかし、自然界では人間が生まれる前から空を飛ぶものがたくさんありました。
(2)
羽根を持つ生き物は勿論ですが、こんなモノも空を飛ぶのです。
(3)
これは“アルソミトラ”という植物の種で、大きさにもかかわらず、とても軽く0.2グラムしかありません。
(4)
数十メートルの高さからグライダーのように滑空して、数百メートルも飛ぶことがあるそうです。
(5)
種をできるだけ遠くに飛ばして、自分の生息域を広げるための能力です。
このアルソミトラは、グライダーとしては理想的です。
人間は、この形を真似して飛行機を作ったこともあるそうです。
協力:鹿児島大学理学部 地球環境科学科 多様性生物学講座 生態学研究室
(6)
アルソミトラが飛ぶ原理を実験してみます。
発泡スチロールの板の片側におもりをつけたもの。
これを飛ばしてみます。
(7)
おもりをつけることで、飛行機の翼のように進行方向に対して垂直・上向きに働く力「揚力」のエネルギーが生まれ、空を飛ぶことができるのです。
(8)
アルソミトラだけではなく、アオギリやツクバネ、ユリノキ、カエデの種もヘリコプターのように空を飛びます。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。