2010年10月3日放送 第79回
今月は身近だけれどつかみどころのない“光のエネルギー”について考えていきましょう。
(1)
コンサートや非常時の明かりとして使われる「ペンライト」。
火を使わないで光が出るのは不思議です。
(2)
どのようにして光っているのか、実験で明らかにしていきましょう。
(3)
用意したのは、ビーカーに入った“蛍光液”と“活性化剤”と呼ばれる2種類の液体
(4)
砂糖を水で溶かした水溶液を水槽の半分程入れ、さらにその上にゆっくりと水を入れていきます。
砂糖水は、水より比重が重いため、下に沈み、水との間に境ができます。
(5)
水槽の両脇から、それぞれ蛍光液と活性化剤を入れていくと、砂糖水と水との境で、それぞれの液体が混ざり合い、発光します。
(6)
蛍光液には、いろいろな種類があり、バラエティに富んだ光の色が作れます。
蛍光液と活性化剤が混ざり合って、化学反応を起こし、光る現象を「化学発光」といいます。
(7)
化学発光をした液体の温度は高くなっているのでしょうか?
(8)
温度をはかってみると・・・ほとんど変化がありません。
実は熱を発しない光であることが、とても貴重なのです。
(9)
光はエネルギーなので、明るいと熱が出る場合が多いのですが、化学発光は、ホタルの光など、生き物が化学反応で光るシステムから編み出した方法で、熱が出ないのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。