2010年10月17日放送 第81回
今、最も利用されている光の性質をご紹介します。
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光の性質を知るための実験をしてみます。
(2)
用意したのは、アクリルの四角い細長い棒を曲げたもの。
(3)
これにレーザーポインターの光を当てるとどうなるでしょうか?
(4)
何とレーザーポインターの光が、曲がったアクリルの棒の中に閉じ込めれてしまいました。
(5)
これは光の全反射という性質を使った実験です。
※全反射:屈折率が違う物質の境界面で光の全部が反射される現象。アクリルのような屈折率が大きい物質だと光は全反射しやすく、その結果、光が中に閉じ込められます。
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例えばダイヤモンドは屈折率が大きいため、中に入った光が閉じ込められ、何度も反射するので、キラキラと輝いて見えるのです。
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光が閉じ込められるため、エネルギーが無駄にならず、有効利用できるのです。
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この性質を利用したのが胃カメラ。
(9)
昔は飲み込むのが難しいほど、太いものでしたが、光が全反射する光ファイバーを使うことで、鼻から入れることができるくらいに細い管でも映像などのデータを効率よく送れるようになりました。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。