2011年6月5日放送 第114回
今月は、私たちのとって身近な「調理」のエネルギーについて考えていきます。
今回とりあげるのは圧力鍋です。
(1)
丸底フラスコに水を入れて沸騰させます。
(2)
このフラスコを火から下ろしてゴム栓をし、沸騰がおさまるのを待ちます。
(3)
そして氷水で冷やすと・・・
(4)
再び沸騰し始めました!
(5)
火から下ろすと、お湯は100度以下になり沸騰しなくなります。
その時に急激に冷やすと、フラスコの中の水蒸気が水に戻って圧力が下がります。
圧力が下がったことで、お湯の沸点が低くなり、低い温度でも沸騰したのです。
(6)
圧力が低いと水は100度以下でも沸騰し、圧力が高いと100度以上になっても沸騰しない。
この現象を利用して、鍋の中の圧力を高くして、高い温度で調理することで、短い時間で料理を作るのが圧力鍋なのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。