2013年1月26日放送 第200回
電気を送る上で課題になるものがあります。
それが「電気抵抗」です。
この抵抗によって、電気エネルギーは熱エネルギーなどになってしまいます。
つまり、電気抵抗が高いほど、電気を送る上でムダが多くなってしまうのです。
実は、ある方法を使うと、この電気抵抗を小さくすることができるのです。
(1)
銅線を用意します。
(2)
電池と電球を10メートルの銅線でつなぐと、電球が点きます。
(3)
銅線を20メートルまで長くします。
(4)
さらに、30メートル・・・
(5)
すると、電球がどんどん暗くなりました。
銅線が長くなれば、それだけ電気抵抗が大きくなり、電気エネルギーが失われて電球が暗くなったのです。
(6)
では、暗くなった状態で、銅線を液体窒素で冷やすと・・・
(7)
明るさが戻った!
銅線を超低温まで冷やすと、電気抵抗が小さくなり多くの電気が流れるようになったため、明るくなったのです。
(8)
実際の電線の場合、すべての電線を超低温まで冷やすのは難しい。
そこで、電気抵抗が比較的小さい金属であるアルミなどを使って電気を送るときのムダを最小限にする努力がされているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。