でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2013年12月21日放送 第247回

「災害時にも活躍 ケミカルライトのしくみ」

これはコンサートなどで使う「ケミカルライト」です。
折ってから振るとこのように光ります。
実はこれは、災害時などに非常用の灯りとして使える便利なものでもあるんです。
これは、どうやって光っているのでしょうか?

(1)
では、この中に何が入っているのか?
分解してみます。


(2)
中には透明な液体とガラスの容器が入っています。
では、ガラスの容器の中身も取り出してみます。


(3)
こちらにも液体が入っています。
この二つの液体。
この時点では、全く光っていません。


(4)
では、この二つの液体を混ぜ合わせてみると・・・


(5)
光った!
このような現象を「化学発光」といいます。


(6)
透明な液体は「過酸化水素水」。 色のついた液体は「シュウ酸エステル」という液体です。 ケミカルライトを折ることで、2つの液体が混ざります。 このときに起こる化学変化のエネルギーが光のエネルギーに変わっているのです。


(7)
さらに、光ったケミカルライトを冷水で冷やすと・・・暗くなります。


(8)
逆に温めると・・・明るくなります。
これは化学変化の反応速度が温度によって変わるからなんです。

※ケミカルライトの分解は危険ですので、マネしないで下さい。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。