でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2014年6月21日放送 第273回

「デジタル温度計の秘密」

昔からあるアナログ温度計は水銀やアルコールの体積変化で温度を測っています。
では、デジタル温度計やどうやって温度を測っているのでしょうか?

(1)
こちらに分解したデジタル温度計があります。
分解した部分。
これは、サーミスターというもので、これで温度を感じています。


(2)
サーミスターに電源と電球が繋がっています。


(3)
電球をよく見ると、少しだけ光っています。


(4)
サーミスターをお湯で温めてみると・・・


(5)
電球が明るくなった!


(6)
では、サーミスターを氷水で冷やすと・・・明かりが消えた!
実は、サーミスターは「温度が高くなると抵抗値が下がる半導体」。
温度が高くなると電気が流れやすくなり、電球が明るくなる。
そして、温度が低くなると電気が流れにくくなり、明かりが消えたのです。


(7)
もう一つ実験します。
名付けて「風前のともしび」。
サーミスターには電源と、プロペラのついたモーターが繋がっています。


(8)
サーミスターの下にあるろうそくに火をつけると・・・


(9)
ろうそくの火が消えそうで消えない!


(10)
サーミスターがろうそくの火で温められると、抵抗値が下がって電気が流れやすくなり、プロペラが回ります。
そして、風が当たって火が弱まると、サーミスターが冷めて、電気が流れにくくなり、プロペラが止まります。
プロペラが止まると、炎の勢いが増し、サーミスターが温められます。
これを繰り返しています。
デジタル温度計はサーミスターの抵抗値をデジタル数値にし、温度を測っています。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。