2014年9月20日放送 第286回
災害に備え、長期保存できる食品として注目されているのが「フリーズドライ」。
そもそもフリーズドライとは、どのようなものなのでしょうか?
(1)
フリーズドライを作るには、まず食材を凍らせます。
今回用意したのはミカン。
ミカンを液体窒素につけると・・・
(2)
凍りました。
実は、この凍った状態で食材の水分を抜くと、フリーズドライになるのです。
どうやって凍った状態で水分を抜くのでしょうか?
(3)
これは、容器の中の気圧を下げることができる「真空装置」です。
(4)
まずは、容器の中に冷やしたネジを入れます。
(5)
ネジが冷えている為、時間と共に霜がどんどん付いてきました。
この状態で容器の中の気圧を下げてみると・・・
(6)
霜が無くなっていく!
霜がそのまま蒸発してしまったのです。
(7)
気圧をどんどん下げていくと、霜や氷から一気に気体にすることができます。
これを「昇華(しょうか)」と言います。
つまり、気圧を下げる事で、凍った状態のまま、水分を蒸発させることができるのです。
これがフリーズドライのポイントなのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。