2014年11月22日放送 第295回
私たちの身体の3分の2を作っている元素、それが「炭素」です。
ドライアイスは二酸化炭素、炭素の塊。
人間がエネルギーとして使う糖も炭素です。
では、炭素とはどんな特徴を持つ物質なのでしょうか?
(1)
ドライアイスに穴が開けてあります。
(2)
この穴に線香の火を入れてみると・・・
(3)
火が消えた!
ドライアイスは二酸化炭素を冷やしたモノ。
この穴の中は二酸化炭素が充満しています。
二酸化炭素は不燃性のガスの為、火が消えたのです。
(4)
では、この穴にマグネシウムを入れて、火を点けます。
(5)
そして、ドライアイスで蓋をすると・・・
(6)
ドライアイスの中で燃え続けている!
(7)
二酸化炭素は酸素と炭素からできています。
マグネシウムは酸素と結合する力が強いので二酸化炭素の中の酸素を奪って燃え続けるのです。
(8)
何が残ったのか見てみると・・・黒い物質が残っています。
これが炭素。
二酸化炭素から酸素が奪われ炭素が残ったのです。
(9)
角砂糖に硫酸をかけます。
すると・・・
(10)
黒くなってふくらんだ!
砂糖は、水と炭素が結びついた物質です。
硫酸には脱水作用があるので、砂糖から水が奪われ、炭素だけが残ります。
(11)
この時、発熱するため、炭素の中に残った水が蒸発し、水蒸気による気泡ができてふくらんだのです。
砂糖は炭水化物。
よく聞く「炭水化物」とは炭素と水が結びついたモノなのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。