2014年12月20日放送 第299回
缶ジュースなどに使われている「アルミ缶」。
鉄に比べ、軽いアルミは、色々な飲み物の缶に使われています。
実は、アルミニウムには、軽さだけでなくリサイクルしやすいという利点があります。
(1)
ビーカーにアルミ缶1つ分のアルミを細かくしたものが入っています。
(2)
これをバーナーで熱していくと・・
(3)
アルミが溶けた!
(4)
意外に早く溶けましたね。
温度計で見ると660度を超えました。
アルミの融点、溶ける温度はおよそ660度なんです。
1000度以上で溶ける銅や、1500度以上で溶ける鉄などに比べ比較的低い温度で溶かす事ができます。
溶かすには大きなエネルギーを使うので、低い温度で溶けるのは、リサイクルする上で大きなメリットなのです。
(5)
では、溶かしたアルミを、型に入れて冷やします。
すると・・・
(6)
コマができた!
(7)
このようにアルミは比較的低い温度で溶かす事ができ、自由に形を作り変える事ができます。
つまり、リサイクルしやすい物質なのです。
(8)
もともとボーキサイトからアルミを精製するのには、大量のエネルギーを必要とします。
アルミを精製するのに必要なエネルギーを100とすると、リサイクルに必要なエネルギーは、わずか3~5。
省エネの観点からも、アルミ缶などをしっかりリサイクルすることが大切なのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。