2015年1月24日放送 第304回
飛行機に乗る時などに受ける手荷物検査。
中身を出さなくても荷物の中を見ることができます。
これは、放射線の1つ『X線』を使って検査しているのですが、どうして、中を見ることができるのでしょうか?
(1)
こちらは『X線発生装置』です。
(2)
この装置の中に落花生を入れて見てみましょう。
(3)
ピーナツが見えた!
(4)
X線は、とても波長が短いため、物質の密度が薄い部分を透過します。
しかし、密度が濃い部分は透過できません。
そのため、カラの部分は透過でき、中身の部分は透過できないので、ピーナツが黒く影になり映っているのです。
(5)
この装置の中で何が起こっているのか?
X線発生のしくみを実験してみましょう。
こちらに電球があります。
電球の頭とソケットの部分に電極があります。
(6)
こちらに、鉛で作った『X』の文字があり、裏にはX線があたると光る蛍光版がついています。
暗くして電極に、高い電圧をかけ放電を起こすと・・・
(7)
Xの文字が見えた!
この電球からX線が出ている証拠です。
(8)
放電によって発生した電子が、もう一方の電極にぶつかると、ぶつかった部分からX線が発生します。
(9)
そのX線によって蛍光版が光ります。
しかし、鉛はX線を通さないので、Xの文字が影になっているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。