でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2015年2月7日放送 第306回

「不完全燃焼って何?」

石油ストーブなど暖房器具を使う上で、注意しなくてはならないことがあります。
それは「不完全燃焼」。
不完全燃焼が起こると、有毒ガスである一酸化炭素が発生します。
不完全燃焼とは、どのような状況で起こるのでしょうか?

(1)
ローソクがあります。
芯の部分は筒状になっています。


(2)
このローソクにチューブを繋ぎ、火をつけます。


(3)
黒いすすが出てきました。
これは、燃焼に必要な酸素がたらず「不完全燃焼」している状態なのです。


(4)
ローソクの芯に繋いだチューブから、空気を送り込みます。
すると・・・


(5)
炎の色が青色になりました。
ガスコンロの炎も青色ですね。
これは、燃焼に必要な酸素が、十分たりている状態なんです。


(6)
つまり、燃焼に必要な酸素が十分、たりていない状態を「不完全燃焼」というのです。


(7)
では、不完全燃焼が続くと、何が起こるのか?
アクリルケースがあります。


(8)
ケースの中で、木炭が燃えていて、空気を循環させるため、プロペラが回っています。
さらに、警報機が設置されています。


(9)
この状態で、アクリルケースのふたを閉めると・・・


(10)
警報機が鳴った!


(11)
ケースの中の酸素がたりなくなり、木炭が不完全燃焼します。
すると、一酸化炭素という有毒ガスが発生。
そのガスに警報機が反応したのです。


(12)
本当に一酸化炭素が溜まっているのか?
一酸化炭素に反応する試薬があります。


(13)
これを、ケースの中に入れると・・・


(14)
色が変わりました。
ケースの中が一酸化炭素で満たされている証拠です。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。