2015年2月14日放送 第307回
乾燥するこの季節。
どうしても多くなるのが火災。
火災が起こった時、「バックドラフト」という恐ろしい現象が起こります。
バックドラフトとは、どのような現象なのでしょうか?
(1)
金属製の缶の中で木炭が燃えています。
(2)
ここにふたをすると・・・
(3)
炎が消えました。
炎は消えましたが、消火したわけではないのです。
(4)
もう一度、ふたを開けてみると・・・
(5)
また炎がついた!
(6)
そもそも物が燃えるのには、3つの条件が必要です。
「燃えるもの」「熱」そして「酸素」です。
(7)
缶にふたをすると、燃えるのに必要な酸素が少なくなり、火が消えたように見えます。
しかし、中の温度は非常に高く、燃焼しやすいガスも充満している状態なのです。
(8)
この状態でふたを開けると、新しく酸素が入り込み、再び燃えはじめるのです。
(9)
これが「バックドラフト現象」の原理なのです。
(10)
家で火災が起こった時、室内の酸素が減ると、炎が消えたように見える事があります。
しかし、内部には可燃性のガスや熱がこもっているので、ドアや窓を開けると、急激に大量の空気が入り、一気に燃え上がるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。