2015年3月7日放送 第310回
カレーや煮物などを、普通の鍋より短い時間で調理することができる「圧力鍋」。
なぜ、調理時間を短くすることができるのか?
(1)
試験管に水が入っていて、沸とうしています。
(2)
温度を測ると・・・およそ100度。
沸とうしているお湯は蒸発と共に熱が奪われるので、
100度以上にはならないのです。
(3)
この試験管にコルクで栓をします。
すると・・・
(4)
コルク栓が飛んだ!
栓をすることで、中の圧力が高くなり、その圧力でコルクが飛んだのです。
(5)
では、試験管に温度計がついた栓をします。
栓をするので、中の圧力は高くなります。
温度に注目して下さい。
(6)
さっきは100度だったのに、栓をしたら100度をこえた!
試験管に栓をすることで中の圧力が上昇します。
水は1気圧では100度で沸とうし、それ以上温度は上がりません。
しかし、圧力が高くなると水は100度以上で沸とうするのです。
(7)
ここに沸とうしたお湯があります。
火から下すと、沸とうが、おさまります。
(8)
沸とうが、おさまったところで、容器に入れ、空気を抜いて圧力を下げると・・・
(9)
また、沸とうした!
先程とは逆で、圧力が低いと、100度より低い温度でも沸とうするのです。
(10)
圧力鍋は、フタを強く閉める事で、中の気圧を上げ、120度ほどの高温で調理することができます。
そのため、調理時間を短くすることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。