2015年8月29日放送 第335回
鉄塔に雷が落ちると、どうなるのでしょうか?
(1)
鉄塔の模型を用意しました。
一番上には避雷針の代わりとなる「架空地線」が張られています。
その下の送電線と鉄塔の間には「がいし」が付いています。
(2)
がいしは電気を通さない絶縁体で、鉄塔などに雷が落ちた時、雷の電気が送電線に流れないように、鉄塔と送電線を遮断するものです。
(3)
がいしから伸びた線の先には、ケースが繋がっています。
もし、送電線に雷からの電気が流れてしまうと、どうなるのか?
(4)
ケースを放電装置に繋げて、電気を流してみます。
すると・・・
(5)
このようにケースのフタが飛ぶ仕組みになっています。
つまり、ケースのフタが飛んだら、送電線に電気が流れてしまったということです。
(6)
では、鉄塔模型に雷を落としてみましょう・・・
(7)
ケースのフタは飛びません。
がいしが雷の電気をシャットアウトしているので、送電線に電気が流れません。
(8)
では、絶縁能力の低いがいしに入れ替えて雷を落としてみると・・・
(9)
ケースのフタが飛んだ!
(10)
がいしの絶縁能力が低いと送電線に電気が流れてしまい、ケースのフタが飛んだのです。
送電線に雷の電気が流れると停電などの事故が起こる可能性があるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。