でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2015年9月5日放送 第336回

「霧の中はなぜ涼しい?」

街中で人工的に霧を作っている場所があります。
なぜ、あの霧の中は涼しいのでしょうか?

(1)
これは霧状のミストを作り出す事ができる大きな霧吹きです。


(2)
現在の気温は28度。


(3)
霧吹きで水をまいて、空気中の温度を計ってみると・・・


(4)
24度まで下がりました!


(5)
気温より冷たい水をまくことで、気温は下がります。
しかし、理由はそれだけではありません。
もう一つ、「気化熱」が関わっています。


(6)
では、気化熱とはどういうモノなのでしょうか?
蒸発しやすい液体とフェルトを用意します。


(7)
フェルトの温度は32度。


(8)
フェルトに蒸発しやすい液体をかけ、乾かします。
すると・・・


(9)
フェルトが白くなり、温度がマイナス7度まで下がりました。


(10)
液体が蒸発するときに、周りの熱を奪います。
これを「気化熱」といいます。
この気化熱によって空気中の水分が凍り、白くなったのです。


(11)
霧の中は、水が蒸発するときの「気化熱」によって温度が下がります。
さらに、水の表面積が増えるほど、熱を奪いやすくなります。
水を霧状にして、細かい粒にすることで、表面積が増え、より温度が下がるのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。