2015年10月10日放送 第341回
電気の使用量を計る機械「電気メーター」。
最初に電気メーターを発明したのは、発明王エジソンです。
それは、どんな仕組みだったのでしょうか?
(1)
硫酸ニッケルの溶液があります。
その中に銅板とニッケル板が入っていて、電源に繋がっています。
(2)
2枚の板に電気を流すと・・・
(3)
銅板に文字が浮かび上がった!
これは「電気メッキ」と呼ばれています。
(4)
電気分解によって、ニッケル板が溶け、その分、溶液中のニッケルが銅板にくっつきます。
銅板の文字以外の部分には、メッキされないようにコーティングをしておいたため、文字が浮かび上がったのです。
エジソンは、この電気分解を利用して、史上初の電気メーターを作りました。
(5)
硫酸亜鉛の溶液の中に、2枚の亜鉛板が入っていて、電源に繋がっています。
(6)
片方の亜鉛板は棒を通して、はかりに繋がっていて、板の重さが計れるようになっています。
現在は、0に設定してあります。
(7)
亜鉛板に電気を流すと、家の模型の灯りが点きました。
これが、家庭で電気を使った状態です。このまま、時間が経つと・・・
(8)
左の亜鉛板に、何かくっついていく!
片方の亜鉛板が重くなり、はかりの数値が上がりました。
(9)
電気分解によって、片方の亜鉛板が溶け、その分、溶液中の亜鉛がもう片方の亜鉛板に付着したのです。
電気を使った量が増えれば、電気分解が進み、付着する量は増えていきます。
この付着した亜鉛の量を調べれば、使った電気の量を調べることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。