でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2015年11月7日放送 第345回

「すすはなぜ出る?」

モノが燃える時に出るすす。
なぜ、すすは出るのでしょうか?

(1)
バーナーがあります。
普通に火をつけると、炎の色は青です。


(2)
この青い炎にガラスの板を近づけても、何もつきません。


(3)
バーナーに小さな穴が開いています。
これは、空気を取り入れる穴です。
この穴をふさぐと・・・


(4)
炎の色が黄色に変わりました。
この炎にガラスの板を近づけると・・・


(5)
板が黒くなりました。
この黒い物体の正体がすす。
すすが出るか、出ないかのポイントは酸素です。


(6)
バーナーの場合、酸素が十分に足りていると青い炎になります。
これを「完全燃焼」といい、すすは出ません。


(7)
酸素が入る穴をふさぎ、酸素が足りない状態になると、黄色っぽい炎になります。
これを「不完全燃焼」といい、すすが出てしまうのです。


(8)
では、もう一つ、燃焼と酸素の関係を明らかにする実験をしてみます。
氷砂糖を用意しました。
これを火に近づけても、燃えません。


(9)
粉にした砂糖を用意しました。
これを炎に吹き付けると・・・


(10)
すごい勢いで燃えた!
塊では燃えなかったのに、なぜ粉では燃えたのか?


(11)
違いは酸素の量。
塊の場合、表面にしか酸素は接していないので、あまり燃えません。
しかし、粉状になると、酸素とよく混ざるので、よく燃えたのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。