2015年11月14日放送 第346回
メールや電話が無い時代、遠くの人と連絡を取る手段として発明されたのが「モールス信号」。
モールス信号とは、どのような仕組みなのでしょうか?
(1)
これが装置です。
送信機と受信機はケーブルによってつながっています。
(2)
送信機のスイッチを入れると・・・
(3)
受信機のブザーが鳴った!
スイッチを入れている間だけ電気が流れ、ブザーが鳴り、LEDが点く仕組みです。
これがモールス信号です。
(4)
ブザーの音の長さ、トン、ツーなどで文字を表現し、通信を行っていたのです。
(5)
しかし、遠くの人と通信を行うために、単純にケーブルを伸ばすだけでは、ケーブルの抵抗やノイズによって、うまく動作しません。
そこで、アメリカの科学者ジョセフ・ヘンリーが、リレー方式で遠くまで届ける方法を発見しました。
(6)
それが、こちらです。
送信機と受信機の間に電磁石のリレーをつなぎました。
送信機のスイッチを入れると・・・
(7)
青い棒が動き、受信機のブザーが鳴りました。
(8)
送信機のスイッチを入れている時だけ、コイルが電磁石になり、青い棒が動きます。
その結果、受信機側の回路がつながり、音が鳴るのです。
(9)
このように、電磁石の装置をリレーとしていくつもつなぎ、距離を伸ばすことで抵抗やノイズを抑え、遠くと通信していたのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。