でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2016年2月20日放送 第360回

「電気の不思議 くっつく力 反発する力」

下敷きで静電気を起こし、こんな遊びをやったことありますよね。
静電気には、このようにくっつける力や反発する力があります。
実は、電池に蓄えられた電気にも、くっつける力や反発する力があるんです。
実験してみましょう!

(1)
これが実験装置です。
金属の板の間に振り子があります。


(2)
ボタン型電池を直列に30個つなげたモノを用意しました。
これを金属の板につないで、板に電気を流すと・・・


(3)
何もおきません。
実は、静電気は下敷きでも数万ボルトと、とても電圧が高いのですが、電池はこのくらいの数だと電圧が低く、この実験装置を動かせないのです。


(4)
そこで、1000個のボタン型電池を直列につないだモノを用意しました。
ボタン型電池は1つ1.5ボルトなので、約1500ボルトの電圧を作り出すことができます。


(5)
これを金属の板につないで、板に電気を流すと・・・


(6)
振り子が動いた!
1500ボルトでようやく振り子が動きました。
では、プラス側の板を振り子に近づけます。
すると・・・


(7)
振り子が動き続けている!
電池がつながった金属の板には赤にプラス、黒にマイナスの電気が流れています。


(8)
最初はマイナスの板に振り子がくっついていました。
すると、板から振り子にマイナスの電気が移動し、マイナス同士の反発によって、振り子が動きます。


(9)
そこにプラス側の板を近づけると、マイナスの振り子が引っ張られます。
そして、プラスの板に振り子がくっつくと、振り子がプラスになります。


(10)
すると、プラス同士で反発して、振り子が離れていきます。
これを繰り返すことで、振り子は揺れ続けるのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。