でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2016年2月27日放送 第361回

「磁石の作り方」

磁石はどうやって作るのか?
実は、磁石は比較的簡単に作れます。

(1)
使うのは鉄(金属のヤスリ)です。


(2)
この鉄は磁力を持っていないので、釘を近づけても、釘はくっつきません。


(3)
この鉄を黒い箱の中に入れて、念力を送ります。
すると・・・


(4)
釘がくっついた!
つまり、鉄が磁石になったわけです。


(5)
では、磁石になった鉄をもう一度黒い箱の中に入れ、念力を送ります。
すると・・・


(6)
今度は釘がくっつかなくなった!
秘密は黒い箱にあります。
箱を外すと・・・


(7)
中にはコイルが入っていて、コイルに直流と交流の電気が流れる仕組みになっています。


(8)
コイルの中に鉄を入れ、一瞬直流の電気を流します。
すると・・・
鉄が磁石になるのです。


(9)
鉄の中は、例えると、とても小さな磁石が詰まっているようなモノなのです。
磁石になっていない鉄は、小さな磁石の向きがバラバラなので、お互いに磁力を打ち消し合っています。


(10)
鉄をコイルの中に入れ、コイルに直流の電気を流すとコイルから磁力が発生します。
その影響で鉄の中で沢山の小さな磁石の向きがキレイに並びます。
すると、磁力はお互いに打ち消し合うことがなくなり、鉄は大きな一つの磁石になるのです。


(11)
では、このように釘がくっつき磁石になった鉄をコイルの中に入れ、今度は交流の電気をコイルに流します。
すると・・・


(12)
釘が落ちた!
交流は流れる電気の方向が細かく入れ替わります。


(13)
そのため、コイルから発生する磁力も方向が細かく入れ替わります。
すると、鉄の中の小さな磁石の並びが、またバラバラになり、磁力を打ち消し合い、鉄が磁石で無くなってしまうのです。


(14)
これらの身近な磁石は、電気のエネルギーを使って作られています。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。