2016年3月26日放送 第365回
音でモノを浮かせる不思議なマジック!
(1)
小さな紙があります。
この紙を音の力で浮かせます。
(2)
使うのは透明なパイプです。
これを口に当て、声を出すと・・・
(3)
紙が浮いた!
(4)
音は空気を振動させて、波のように伝わっていきます。
筒の中では「定常波」というものが作られています。
(5)
バネを使って説明します。
バネを伸ばして、動かして、波を作ります。
(6)
これが「定常波」です。
つまり、筒の中に、同じ高さの音を出し続けることによって、一定の振動を作り続け、定常波を作り出しているのです。
(7)
定常波には、最も大きく揺れ動く点『腹』とまったく動かない点『節』があります。
この『腹』の部分に軽い物体が捕えられるという現象があります。
紙が筒にくっついて浮いたのも、同じことが起きていたのです。
(8)
もう一つ、面白い実験をお見せします。
こちらが装置です。
底に小さなスピーカーが沢山セットされていますが、何も聞こえません。
(9)
スピーカーの上に、薄い発泡スチロールを入れると・・・
(10)
すごい!浮いた!
(11)
実は、何も聞こえませんが、沢山のスピーカーからは「超音波」が出ていました。
超音波とは、耳には聞こえないほどの高い周波数の音のことです。
(12)
上にドライアイスを置くと、白い筋のようなモノが見えます。
これが超音波が作る「定常波」です。
(13)
定常波の『腹』の部分に捕えられ、発泡スチロールは浮いているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。