でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2016年7月9日放送 第380回

「不思議な金属」

不思議な金属を使った実験!

1 -img-

(1)
金属のナイフがあります。リンゴの皮も普通にむけます。


2 -img-

(2)
約50℃のお湯を用意しました。ここにナイフを入れると・・・


3 -img-

(3)
ナイフが溶けた!
これは、低い温度で溶ける合金によって作られたナイフなのです。


4 -img-

(4)
このナイフは、「スズ」「インジウム」「ビスマス」の合金です。
それを本物のナイフの型に入れ、成形したものだったのです。


5 -img-

(5)
金属はそれぞれ溶ける温度、融点が決まっていて、スズは230℃、インジウムは150℃、ビスマスは270℃と、とても高い温度にならないと溶けません。
しかし、この3つを混ぜ合わせ合金にすると、50℃という低い温度で溶けるのです。


6 -img-

(6)
このように低い温度で溶ける合金を「低融点合金」といいます。


7 -img-

(7)
低融点合金を使うとこんなことができます。
こちらのスイッチ、支えになっている部分に低融点合金が使ってあります。


8 -img-

(8)
このスイッチが電源とランプにつながっていて、スイッチが入るとライトがつく仕組みです。
スイッチの低融点合金をドライヤーで温めると・・・


9 -img-

(9)
ライトがついた!
熱によって合金が溶け、スイッチが入る仕組みになっているのです。


10 -img-

(10)
この仕組みは、スプリンクラーなどにも使われています。実際にはもっと複雑ですが、火災の熱によって合金が溶けて、スイッチが入り、水が噴き出すのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。