2016年7月16日放送 第381回
ハチの巣のように六角形で作られた構造をハニカム構造といいます。
ハニカム構造について実験してみましょう!
(1)
2枚のアルミの板があります。
片方は普通のアルミの板です。
(2)
もう片方は、ハニカム構造(六角形)の板になっています。
(3)
2枚の重さを比べると・・・ほぼ同じです。
(4)
厚みを比べると・・・ハニカム構造の方が厚くなっています。
つまり、隙間がある分、同じ重さでも厚くすることができるのです。
(5)
では、強度を比べるとどうなるのか?2種類の板に乗ってみましょう。
まずは、普通のアルミ板に乗ってみます・・・
簡単に曲がってしまいました。
(6)
ハニカム構造の板に乗ると・・・曲がらない!
同じ重さの板の場合、中を六角形にすることで、厚くすることができます。
隙間はできますが、厚くできる分、ハニカム構造は強度的に優れているのです。
(7)
でも、不思議ではありませんか?
なぜハチは六角形の巣をつくるのでしょうか?
(8)
例えば、円でハチの巣を作ろうとした場合、できるだけ隙間なく並べようとすると、互い違いになります。でも、円と円の間にムダな隙間ができてしまします。
そこで、この隙間を埋めると・・・1つ1つの部屋が六角形になります。六角形だとムダな隙間を作ることなく敷き詰めることができるのです。
(9)
同じく敷き詰められる形として三角形と四角形があります。
実は、同じ長さの棒を同じ量だけ使って部屋を作ると、六角形で作っていく方が巣全体としては大きくする事ができるのです。
(10)
ハチにとっては、巣を作る材料は貴重なモノ。そのため、少ない材料でより大きくかつ、強度にも優れた巣を作ろうとした結果、ハニカム構造(六角形)になったのではないか?と考えられています。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。