2016年7月23日放送 第382回
身近な液体を使った不思議な科学マジック!
(1)
水槽に少し色がついた液体が入っています。
ここに透明なガラスのコップを入れると・・・
(2)
コップが消えた!
(3)
取り出してみると・・・ちゃんとコップは入っています。
(4)
秘密は、この水槽の中の液体にあります。
水槽に入っていたのは、サラダ油。これは光の「屈折率」を利用したマジックです。
(5)
水が入った水槽にレーザーの光を当てます。
(6)
光の進み方は気体や液体など、物質の種類によって変わります。
空気と水の境界でレーザーの光が曲がっています。これが光の屈折という現象です。これが物質によって曲がり方が違い、それを「屈折率」といいます。
(7)
サラダ油とコップの屈折率は、どちらもおよそ1.47と近い数値です。
つまり、光の進み方が両方ともほぼ同じになります。そのため、光がサラダ油とコップの境界では、ほとんど屈折しません。その結果、人間の目にはサラダ油の中にあるコップが認識できなくなるため、コップが消えたように見えるのです。
(8)
同じ透明でも、屈折率が違うコップを入れると、輪郭が見えるようになります。
これは、光が油とコップの境界で屈折するため、そこにコップがあると認識でき、見えるのです。
(9)
こちらは、市販されている消臭ビーズ。これを何日か水に浸けておいたモノです。
これを、水が入ったビンに入れると・・・
(10)
ビーズが消えた!
(11)
この消臭ビーズは水をたくさん吸って、屈折率は水と同じになっています。
水の中にある時は、光が水とビーズの境界で屈折しないので見えません。
(12)
しかし、空気中に取り出せば、空気とビーズの境界で光が屈折するため、目で認識できるようになるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。