でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2016年7月23日放送 第382回

「消えるコップのヒミツ」

身近な液体を使った不思議な科学マジック!

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水槽に少し色がついた液体が入っています。
ここに透明なガラスのコップを入れると・・・


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コップが消えた!


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取り出してみると・・・ちゃんとコップは入っています。


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秘密は、この水槽の中の液体にあります。
水槽に入っていたのは、サラダ油。これは光の「屈折率」を利用したマジックです。


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水が入った水槽にレーザーの光を当てます。


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光の進み方は気体や液体など、物質の種類によって変わります。
空気と水の境界でレーザーの光が曲がっています。これが光の屈折という現象です。これが物質によって曲がり方が違い、それを「屈折率」といいます。


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サラダ油とコップの屈折率は、どちらもおよそ1.47と近い数値です。
つまり、光の進み方が両方ともほぼ同じになります。そのため、光がサラダ油とコップの境界では、ほとんど屈折しません。その結果、人間の目にはサラダ油の中にあるコップが認識できなくなるため、コップが消えたように見えるのです。


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同じ透明でも、屈折率が違うコップを入れると、輪郭が見えるようになります。
これは、光が油とコップの境界で屈折するため、そこにコップがあると認識でき、見えるのです。


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こちらは、市販されている消臭ビーズ。これを何日か水に浸けておいたモノです。
これを、水が入ったビンに入れると・・・


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ビーズが消えた!


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この消臭ビーズは水をたくさん吸って、屈折率は水と同じになっています。
水の中にある時は、光が水とビーズの境界で屈折しないので見えません。


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しかし、空気中に取り出せば、空気とビーズの境界で光が屈折するため、目で認識できるようになるのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。