2016年10月1日放送 第392回
ドローンなど、最近のモーターはとても小さく高性能になっています。
では、最初のモーターはどのようなモノだったのでしょうか?
(1)
これが最初のモーターを再現したモノです。スイッチを入れると・・・
(2)
容器の中で棒が回りました。
(3)
容器の中には、水銀と磁石が入っています。
(4)
水銀にマイナスの電極を入れ、上からつるされた棒にプラスの電極をつなぐと電気が流れ、棒が回るのです。
(5)
なぜ電気が流れると棒は回るのか?
それを解くカギが「フレミングの左手の法則」です。中指が電流、人差し指が磁力線、親指が発生する力の向きを表しています。
(6)
この法則を装置にあてはめると・・・
電流はプラスからマイナスなので、上から下に流れています。磁力線は磁石から棒を横切るように出ています。
(7)
すると、棒に時計回りの方向に力がはたらきます。
そのため、棒は時計回りに回転したのです。
(8)
電源のプラスとマイナスを逆にすると・・・棒は反時計回りに回転します。
(9)
これは、電流の流れる向きが逆になり、発生する力の向きも逆になったため棒は反時計回りに回転したのです。
(10)
これは、イギリスの科学者マイケル・ファラデーが発明したため「ファラデーモーター」と呼ばれています。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。