2016年11月26日放送 第400回
不思議な動きをするおもちゃ!
(1)
こちらに鳥の形をしたオモチャがあります。クチバシの部分を水に浸けると・・・
(2)
水を飲むような動き繰り返し、動き続けます。
(3)
これは「水飲み鳥」と呼ばれるオモチャで、コップの水が無くならない限り動き続けます。
(4)
中がよくみえるようにむき出しにした状態のモノを使ってみます。
頭の部分にアルコールをかけて冷やすと・・・
(5)
動き出した!
(6)
動く仕組みを解説します。鳥のガラスの中に入っているのは、低い温度で液化、気化する液体です。容器の中はこの液体と気体で満たされています。
鳥の頭とクチバシの部分は布で覆われています。
(7)
クチバシが水に濡れると、布全体に水が染み込みます。鳥が起き上がると、染み込んだ水が蒸発し、気化熱によって、頭の部分が冷やされます。すると、中の気体が液体になり、体積が減ることで、胴体部分の液体を吸い上げます。
(8)
液体を吸い上げることで、頭が重くなり、倒れます。
この時、中の液体が胴体の方へ流れていき、鳥が起き上がります。
これを繰り返すことで、水飲み鳥は動き続けるのです。
(9)
水飲み鳥が動く仕組みを使って、ある装置を作りました。
水飲み鳥は時計につながっています。時計には電池が入っていないので、液晶は表示されていません。
(10)
水飲み鳥を動かすと・・・
(11)
時計が動いた! つまり、水飲み鳥を使って発電したわけです。
水飲み鳥に取り付けた磁石が、コイルの中を動くと電気が流れます。
この電気によって時計が動いたわけです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。