2016年12月24日放送 第404回
12月31日の真夜中、日本中で鳴り始めるのが「除夜の鐘」です。
除夜の鐘の音にまつわる、面白い実験をしてみましょう。
(1)
まずは、こちらの音を聞いて下さい。「ゴ~~~~~ン」
(2)
鐘の音のように聞こえますが、実は違います。
正解は、ワイングラスを叩いた音。
ワイングラスの音を加工し、スロー再生した音なのです。
(3)
実験で確かめてみましょう。こちらを聞いて下さい。
「はぴエネ!はぴエネ!はぴエネ!・・・」
私の(でんじろう先生の)声ですね。この声をスロー再生してみると・・・
(4)
「は~ぴ~エ~ネ~ は~ぴ~エ~ネ~・・・」
音が低くなりました。このように、スローで再生すると音が低くなるのです。
(5)
ワイングラスの音を鐘の音のようにするには、もうひと工夫する必要があります。
鐘の音には「うなり」があります。
(6)
音が大きくなったり、小さくなったりしながら響くのが「うなり」です。
(7)
しかし、こちらのワイングラスの音には、「うなり」はありません。
そこで、ワイングラスの一部に重りを取り付けます。
そして、ワイングラスを叩くと、「うなり」を起こします。
(8)
音の波形を比べると、このように違いがあります。
グラスの一部に重りをつけることで、「うなり」を起こすのです。
(9)
この重りをつけたワイングラスの音をスロー再生すると・・・
「ゴ~~~~~ン」 除夜の鐘のような音になるのです。
実は、お寺の鐘は、この「うなり」が出るような形に作られているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。