2017年1月21日放送 第408回
不思議な動きをする液体の秘密
(1)
黒い皿の上に白い液体が乗っています。
(2)
スイッチを入れると・・・
(3)
液体が踊りだした!
(4)
お皿の下にはスピーカーが置いてありました。スピーカーが震えて液体が踊りだしたのです。この液体が何か特殊な物質というわけでは
ありません。
(5)
この液体の正体は、水とトウモロコシのでんぷん「コーンスターチ」を1:1の割合で混ぜたモノです。
(6)
でんぷんは水に溶けないので、でんぷん粒子の周りに水がある湿った状態になっています。
(7)
この液体を手に取って強く握ると固く、固体のようになります。
逆に力をかけなければ、柔らかく液体のようになります。
(8)
でんぷん粒子は、外から力をくわえると、粒子の隙間が大きくなって、表面の水が内部に移動します。その結果、表面が乾いた状態になるので固くなります。
(9)
力をかけず静かな状態にしておくと、でんぷん粒子の隙間が小さくなります。
すると、表面に水が戻り、液体のように流れる状態になるのです。
(10)
この性質を「ダイラタンシー」と呼びます。この液体を震えるスピーカーの上に置くと、振動によって力がかかり、不思議な現象が起こるのです。
(11)
今度はマッサージ機を使います。先ほどの液体に振動をあたえ、この上に鉄球を置くと・・・
(12)
液体が固くなるので、鉄球が乗ります。振動を止めると・・・
(13)
鉄球が液体の中に沈みました。
この液体に振動を与えると、ダイラタンシー現象がおこり固くなるので、球は乗ります。振動を止めると、柔らかく液体のようになるので、球は沈むのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。