2017年2月4日放送 第410回
鉄塔と鉄塔の間の電線は垂れ下がっています。
これには、理由があります。
(1)
鉄塔と電線のモデルをつくりました。
左端の柱が鉄塔、鎖が電線だと思ってください。
(2)
鎖の端には2kgの重りがぶら下がっていて、実際の電線のように垂れ下がった状態でバランスがとれています。
(3)
では、鎖をまっすぐ張った状態にするにはどうしたらいいでしょうか?
鎖に重りを足していきます。
(4)
約10kgの重さになりました。しかし、まだまっすぐにはなりません。
つまり、鎖をまっすぐ張ろうとすると、それだけ大きな力が必要なのです。
(5)
電線と鉄塔の場合、電線をまっすぐ張ろうとすると、引っ張る大きな力が必要になります。その分、鉄塔に大きな負荷がかかってしまいます。
つまり、電線を垂れ下げることで、その負荷を減らしているのです。
(6)
電線をまっすぐ張るのがどれくらい大変なのか?実際に身近なモノで体験してみましょう。
(7)
10kgの重りを通したゴムの端を二人で持っています。
今は、簡単に持ち上げています。では、二人でゴムを横に引っ張ってまっすぐ張った状態になるようにしてみると・・・
(8)
このように二人が横に引っ張って持ち上げるのは、とても大変です。
ゴムが伸びているということは、それだけ大きな力がかかるということなのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。