2017年2月25日放送 第413回
今日はこちらの入浴剤について実験します。
この入浴剤をお湯に入れると、気泡がでます。
この気泡の正体を解き明かしましょう。
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こちらは、入浴剤から出た気泡を集める装置です。
大きなフラスコの中には、お風呂と同じ約40℃のお湯が入っています。
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このお湯の中に、入浴剤を入れます。すると、蒸気が出てきました。
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チューブを取り付けた栓で、フラスコにフタをします。
(4)
そして、チューブの先をせっけん水の中にいれます。
すると、水面に泡ができました。この泡は、お湯に入れた入浴剤から発生した気体によってできたモノです。
(5)
では、この泡を切り離してみましょう。すると・・・
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泡が浮き上がっていった!
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入浴剤から発生していたのは、空気よりも軽い気体「水素」です。
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この入浴剤は「水素入浴剤」と呼ばれています。
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なぜ、水素が発生するのか?入浴剤の中に入っているのは、アルミニウムと酸化カルシウムの粉です。この二つと水が化学反応を起こし、水素が発生するのです。
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この時、入浴剤を入れたお湯にも変化が起こっています。入浴剤を入れたお湯の温度を計ってみましょう。
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最初、このお湯の温度は40℃でした。しかし、入浴剤を入れた後は67℃。
とても熱くなっています。
(12)
この化学反応では、熱エネルギーも生まれるのです。
(13)
そのため、このタイプの入浴剤を使うときは、ケースに入れて使います。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。