2017年3月4日放送 第414回
発電所で作られて家庭に送られてくる電気は交流ですが、家電製品の中には、直流で動くものもあります。
交流と直流という違いがあるのに、どうやって家電製品を動かしているのでしょうか?
(1)
交流電源と直流で動くオモチャがつながっています。
間には豆電球が入っています。
(2)
スイッチを入れても、オモチャは動きません。豆電球が点いているので、オモチャに電気は流れています。しかし、交流なので直流で動くオモチャは動かないのです。
(3)
そこで、交流電源と直流で動くオモチャの間にこちらを入れます。
これは、重曹を溶かした水にアルミ板と銅板を入れた装置です。
スイッチを入れると・・・
(4)
オモチャが動いた!
(5)
つまり、この装置で交流を直流に変えたわけです。
(6)
交流とは流れる方向が入れ替わる電流です。直流とは流れる方向が一定方向に決まっている電流。
(7)
このように交流を直流に変えることを『整流』といい、この装置を『整流器』といいます。
(8)
では、この仕組みをモデル実験で解説しましょう。こちらに水を入れたチューブがあります。水の動きがわかりやすいように、炭酸水が混ぜてあります。
(9)
水を電流、チューブを電線と思ってください。水を動かすと・・・
(10)
水が行ったり来たりしています。これは流れる方向が入れ替わる交流を現しています。
(11)
そこで、チューブに『整流器』として弁を取り付けます。水を動かすと・・・
(12)
水の流れが左から右にしか流れなくなりました。これは、電線の中を電流が一方向にしか流れない直流を現しています。このように、整流器は弁と同じような働きをしているのです。
(13)
パソコンをコンセントにつなぐコードについている黒いモノ。この中には、交流を直流に変える整流器が入っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。