2017年6月3日放送 第427回
電車の改札などで使う機会が増えたICカード。
改札にタッチするだけで、料金を支払うことができる便利なモノです。なぜ、そんなことができるのでしょうか?
(1)
改札機の中には、ICカードを読み取る「ICカードリーダー」が取り付けられています。
改札の模型を作りました。この部分にカードリーダーがあります
(2)
そして、ICカードの上に電波を感知すると光るLEDを取り付けました。
(3)
この状態でカードリーダーにカードを近づけると・・・
(4)
LEDが光った!
(5)
実はICカードをリーダーに近づけたことで、二つの間を電波が飛び、お金の引き落としなど情報のやり取りが行われているのです。
(6)
では、間に障害物として金属板を入れるとどうでしょうか?
(7)
LEDが消えました。金属板が電波をさえぎるため、LEDが消えたのです。
(8)
では、どんな仕組みで電波をやり取りしているのか?
カードの中を見てみましょう。銀色のモノが見えますね。
これがカードの中に入っているのです。
(9)
ここにあるのが「ICチップ」です。
このICチップにデータを記録するには、電気エネルギーが必要です。
(10)
しかし、どこにも電池などの電源はありません。
周りにある銀色の線は、いわゆる電線です。
(11)
つまり、カードの中にはICチップと電線のコイルが入っているのです。
これがポイントです。
(12)
ICカードリーダーからは電波が出ています。ここにICカードを近づけると、電波の中をカードが通り、コイルに電気が流れるのです。
これを「電磁誘導」といいます。
(13)
この電気エネルギーを使ってICチップにデータを記録します。
この時カードからも電波を発信、ICカードとカードリーダーの間で電波のやり取りを瞬時に行っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。