2017年9月2日放送 第440回
発電所から家庭に電気を送る電線。
この電線に使われている金属はアルミです。
なぜ、アルミが使われているのでしょうか?
(1)
3種類の金属線を用意しました。下から鉄、アルミ、銅です。
(2)
金属線は電球に繋がっていて、3本は同じ長さで同じ太さです。
(3)
鉄に電気を流してみると・・・電球はあまり明るくなりません。
(4)
アルミに電気を流すと・・・電球が明るくなりました。
(5)
銅に電気を流すと・・・もっと明るくなりました。
(6)
一番暗いのが鉄、次に明るいのがアルミ。一番明るかったのが銅でした。
どうしてこのような差が出たのでしょうか?
(7)
金属によって、電気の流れやすさ、電気伝導率が違います。この3種類の中では銅が一番流れやすく、その次にアルミ、そして鉄が一番伝導率が低いのです。
そのため、明るさが違うのです。
(8)
この実験からすると、電線に一番適しているのは銅ということになります。
しかし、電線にはアルミが使われていました。それには理由があります。
(9)
実は、銅はアルミに比べ、重く、錆びやすい性質があります。
銅だけで電線を作ると重くなり、もろくなってしまいます。
(10)
電気の流れやすさだけでなく、重さや錆びにくさ、などのバランスを考えてアルミを使っているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。