でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2017年9月2日放送 第440回

「電線の秘密」

発電所から家庭に電気を送る電線。
この電線に使われている金属はアルミです。
なぜ、アルミが使われているのでしょうか?

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3種類の金属線を用意しました。下から鉄、アルミ、銅です。


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金属線は電球に繋がっていて、3本は同じ長さで同じ太さです。


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鉄に電気を流してみると・・・電球はあまり明るくなりません。


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アルミに電気を流すと・・・電球が明るくなりました。


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銅に電気を流すと・・・もっと明るくなりました。


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一番暗いのが鉄、次に明るいのがアルミ。一番明るかったのが銅でした。
どうしてこのような差が出たのでしょうか?


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金属によって、電気の流れやすさ、電気伝導率が違います。この3種類の中では銅が一番流れやすく、その次にアルミ、そして鉄が一番伝導率が低いのです。 そのため、明るさが違うのです。


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この実験からすると、電線に一番適しているのは銅ということになります。
しかし、電線にはアルミが使われていました。それには理由があります。


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実は、銅はアルミに比べ、重く、錆びやすい性質があります。
銅だけで電線を作ると重くなり、もろくなってしまいます。


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電気の流れやすさだけでなく、重さや錆びにくさ、などのバランスを考えてアルミを使っているのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。