2017年10月14日放送 第446回
低い温度のお湯、温泉などを使って発電する方法があります。
(1)
こちらのピストンには、ある液体が少しだけ入っています。
(2)
これをお湯に浸けます。すると・・・
(3)
ピストンが上がった!
(4)
冷水に浸けると・・・
ピストンが下がった!
(5)
ポイントはピストンに入っている液体。
これは「およそ40℃で沸騰(ふっとう)する液体です。
(6)
40℃以上のお湯に浸けると沸騰し、気体になります。その結果、体積が増え、ピストンを押し上げます。
(7)
冷水に浸けると、気体が液体になり、体積が減り、ピストンが下がります。
(8)
つまり『沸点が低い液体』と『お湯』『冷水』を使うことで、ピストンが上下運動する「蒸気機関」ができます。これを使えば、温泉など100℃にならないお湯でタービンを回し、発電することができる訳です。
(9)
実際に発電をしてみましょう。ビーカーにお湯が入っています。
(10)
三角フラスコには沸点が低い液体が入っていて、チューブを通して中央の蒸気機関につながっています。
(11)
さらに、その先の冷水につながっています。
(12)
三角フラスコをお湯につけると・・・
(13)
発電した!
(14)
お湯を使って発電できました。蒸発した気体がチューブを通って蒸気機関を動かし、その力で中央のモーターを回して、電気が生まれた訳です。
そして、使用した気体は冷水で冷やされて液体に戻ります。
(15)
このような方法を「バイナリー発電」といいます。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。