2018年1月6日放送 第457回
水槽の水を指でつかむ!?不思議な物体にまつわる実験
(1)
水が入った水槽があります。
この水を指でつかんで持ち上げてみましょう。
(2)
水槽に手を入れると・・・見事、透明な物体をつかむことができました。
実は、この物体は「水」ではありません。
(3)
不思議な物体の作り方をご紹介しましょう。
使うのは「アルギン酸ナトリウム水溶液」と「乳酸カルシウム水溶液」の2つ。
どちらも、簡単に手に入れられるモノです。
(4)
アルギン酸ナトリウム水溶液をスプーンにとり、
乳酸カルシウム水溶液の中に、静かに落とします。
(5)
すると、化学反応によってアルギン酸ナトリウムの表面が固まり、膜ができます。
このまま1、2分待って、取り出すと・・・
(6)
アルギン酸ナトリウムが閉じ込められた塊ができます。
これが「つかめる水」の正体です。
(7)
実は、この化学反応があるモノに利用されています。それが「人工イクラ」です。
赤く着色したアルギン酸ナトリウム水溶液を一滴ずつ乳酸カルシウム水溶液の中に落とします。
(8)
固まるまで待って、すくい上げます。
(9)
あとは油などで目の部分を作れば「人工イクラ」の完成です。
市販の人工イクラは、味付けしてあるので普通に食べることができます。
(10)
実は、人工イクラの元になる「アルギン酸ナトリウム」は
私たちの身近な、あるモノから採取することができます。それが昆布。
(11)
昆布を水につけ、10分ほど待ちます。すると、ネバネバの物質が取り出せます。
(12)
実はこのネバネバにアルギン酸ナトリウムがたくさん含まれているのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。