でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2018年1月20日放送 第459回

「硫黄の不思議」

硫黄には、不思議な性質があります。

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これは「硫黄」の粉です。硫黄はそもそも鉱物で、 火山の多い日本では硫黄が多くあって、昔から採掘されていました。


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では、硫黄の粉を熱していきます。120度ぐらいまで熱すると、
溶けて液体になります。さらに熱すると・・・


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液体だった硫黄に粘り気が出てきました。 およそ400度まで熱したら、水に入れて冷やします。すると・・・


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粉だった硫黄が、粘り気のあるゴムのような状態になりました。
これが硫黄の「ゴム状結晶」です。


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では、もう一つ実験してみましょう。 今度はホットプレートを使って硫黄を溶かします。


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完全に溶けたところで、ホットプレートのスイッチを切って自然冷却します。 すると・・・


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針のような、シダの葉のようなモノがどんどん伸びていきます。


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これも硫黄の結晶で「針状結晶」といいます。


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硫黄は、熱する温度や冷やし方によって結晶の形が変わるのです。 「ゴム状結晶」と「針状結晶」のように 同じ元素なのに、性質が違うモノを「同素体」といいます。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。