2018年1月20日放送 第459回
硫黄には、不思議な性質があります。
(1)
これは「硫黄」の粉です。硫黄はそもそも鉱物で、
火山の多い日本では硫黄が多くあって、昔から採掘されていました。
(2)
では、硫黄の粉を熱していきます。120度ぐらいまで熱すると、
溶けて液体になります。さらに熱すると・・・
(3)
液体だった硫黄に粘り気が出てきました。
およそ400度まで熱したら、水に入れて冷やします。すると・・・
(4)
粉だった硫黄が、粘り気のあるゴムのような状態になりました。
これが硫黄の「ゴム状結晶」です。
(5)
では、もう一つ実験してみましょう。
今度はホットプレートを使って硫黄を溶かします。
(6)
完全に溶けたところで、ホットプレートのスイッチを切って自然冷却します。
すると・・・
(7)
針のような、シダの葉のようなモノがどんどん伸びていきます。
(8)
これも硫黄の結晶で「針状結晶」といいます。
(9)
硫黄は、熱する温度や冷やし方によって結晶の形が変わるのです。
「ゴム状結晶」と「針状結晶」のように
同じ元素なのに、性質が違うモノを「同素体」といいます。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。