2018年3月31日放送 第469回
ダイラタンシー現象のひみつに迫ります!
(1)
強く握ると固体のようになり、握るのをやめると液体のようになるこの現象は『ダイラタンシー現象』と言います。
(2)
この不思議な物質は、水とでんぷん粉を適量混ぜるだけで出来上がります。
(3)
でんぷん粒子は、外から力を加えると、粒子のすき間が大きくなって表面の水が内部に移動します。その結果、表面が乾いた状態になるので、固くなります。
(4)
力をかけず静かな状態にしておくと、でんぷん粒子のすき間が小さくなります。すると、表面に水が戻り、液体のように流れる状態になるのです。
(5)
この物質を、スピーカーの振動板の上に乗せて、振動させてみます。すると・・・
(6)
ダイラタンシー現象によって硬いところと柔らかいところができ、上に伸びるような不思議な動きをします。
(7)
では、水以外のモノでもダイラタンシー現象は起こるのでしょうか?水ではなく、油とでんぷん粉を混ぜます。
(8)
これを振動板の上に乗せて、振動させます。すると・・・
(9)
ダイラタンシー現象は起こりませんでした。
(10)
水はでんぷん粒子を弾く性質を持ちます。一方、油はでんぷん粒子をくっつけてしまいます。
(11)
その結果、油とでんぷん粉を混ぜたモノではダイラタンシー現象は起きず、上に伸びないのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。