2018年4月7日放送 第470回
空中撮影やモノを運んだりと、活躍の場が広がっている「ドローン」。ドローンを使った実験をしてみましょう!
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ドローンの特徴と言えば『空中で安定して、とどまることができる』ということです。なぜ、空中でピタリと、とどまることができるのでしょうか?
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秘密は、浮力を生み出す4枚のプロペラにあります。実は、隣り合うプロペラの回転方向がすべて逆になっています。これがポイントです。
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試しに、ドローンのプロペラを同じ方向に回っている2枚だけにし、水に浮かべた発泡スチロールの上に置きます。プロペラを回すと・・・
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本体が逆方向に回転した!
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同じ方向のプロペラだけだと、その反動としてドローン本体に逆の回転の力がかかってしまいます。これを『反トルク』といいます。これでは、飛んだ時に不安定になってしまいます。
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つまり、4枚のプロペラの回転を互い違いにすることで、本体にかかる回転の力を相殺することができ、安定して飛ばすことができるのです。
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では、ドローンを使ったこんなクイズに挑戦してもらいましょう。ここに板が乗った秤があります。
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ここにドローンを乗せると・・・ドローンの重さは、およそ76グラムです。
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では、このままドローンを秤の上で浮上させます。すると、秤のメモリはどうなるでしょうか?実際にやってみると・・・
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実は、ドローンを浮かせても、秤にかかる重さはほとんど変わらないのです。
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ドローンはプロペラで空気を下に送ることで、浮いています。その空気が板を押すので、秤のメモリはほとんど変わらないのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。