2018年6月30日放送 第482回
金属球と金属のレールを使った実験!
(1)
鉄道模型のレールが敷いてあり、レールは電源につながっています。
(2)
レールに電気を流して、金属球を置きます。そして、球をちょっと押すと・・・
(3)
金属球がずっと転がっている!
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さらに、こんなモノを用意しました。丸いケーキを作るときに使う、大きさの違う金属の型です。内側と外側のリングで、先ほどのレールと同じような溝ができています。
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金属の型は電源につながっています。実は、今から行う金属球の実験は、1862年、ジョージ・ゴアによって行われたモノです。型に電気を流した状態で、金属球を溝に置き、押すと・・・動きつづけます。
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さらに、金属球の大きさを変えても・・・同じように動きつづけます。
(7)
金属球が転がる理由を解説しましょう。スイッチを入れて、金属球と溝の間に電気が流れた時、熱が発生し、その部分が膨張し、変形します。
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すると不安定になって金属球が転がり始めます。転がってまた別の部分が膨張すると、また転がっていきます。これを繰り返すことで、金属球は止まることなく、ずっと転がり続けていたのです。
(9)
では、本当に金属が膨張しているのか?こんな装置を作ってみました。レールの上に金属球が乗っています。
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そして、長い針が金属球の上に乗っています。
(11)
レールに電気を流します。すると・・・
(12)
針が動いた!電気エネルギーの熱によって金属が膨張し、針が動いたのです。
(13)
金属の膨張は、ほんのわずかですが、膨張を何度も繰り返すことで、レールの上を転がり続けるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。