2018年7月28日放送 第486回
今回は『夏休み自由研究スペシャル』。
電気で言葉を伝える装置『電信機』です。
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こちらが手作りした電信機です。右側が電池とスイッチで作った『送信機』左側がコイルと鉄の板、電球やブザーで作った『受信機』です。
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送信機と受信機は12メートルの電線でつながっています。
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送信機のスイッチを押すと、受信機の電球が光り、ブザーが鳴りました。
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スイッチを押している間だけ、電球が光り、ブザーが鳴ります。
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これは、『モールス信号』と言って、音や光の長さの組み合わせで言葉を表現し、遠くにメッセージを送る方法なんです。
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電信機の仕組みを簡単に説明しましょう。送信機のスイッチを押すと、12メートルの電線を通って、受信機のコイルに電気が流れます。
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すると、コイルが電磁石になり、磁力が発生します。
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この磁力によって、コイルの上にある鉄の板がコイルにくっつきます。
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その結果、受信機の回路がつながり、電球とブザーに電気が流れる仕組みです。
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受信機の電磁石(コイル)は、鉄にエナメル線を巻くことで手作りすることができます。
<装置全体の回路はこちら!>
(11)
この電信機を使って、遠くに送信するにはどうすればいいのか?送信機と受信機をつなぐ電線をのばしました。電線の長さは先ほどの倍、24メートルあります。
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受信機に電気が流れると割れる風船をつなげました。
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送信機のスイッチを押します。・・・しかし、風船は割れません。
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遠くに送るには電線を延ばせば良いと思いがちですが、電線が長くなると、電気抵抗で徐々に電気が弱まり、動かないのです。そこで考え出されたのが『リレー方式』です。
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先ほどの電線の中間に、受信機と同じ電磁石の回路(コイルと電池)を入れました。これがリレーです。送信機のスイッチを押すと・・・
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風船が割れました。
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電気を真ん中でリレーすることで、遠くに電気信号を送ることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。