2018年8月11日放送 第488回
暑い夏にふさわしい、氷を使った実験!
(1)
氷を用意しました。温度を測ってみると・・・およそマイナス2℃です。
(2)
氷に塩を入れてかき混ぜます。すると・・・
(3)
マイナス21℃まで温度が下がりました。しかも、氷が溶けています。氷が溶けているのに、なぜ温度が下がるのでしょうか?
(4)
氷と塩を混ぜると融点が下がり、氷が溶けます。氷は溶けるときに、周りから熱エネルギーを奪うので、氷が溶けた水の温度が下がっていったのです。
(5)
マジックのような実験をしてみましょう。水を入れたアルミの容器を、塩を混ぜて作った氷水の上に置き冷やします。
(6)
容器の中の水の温度を測ると、およそマイナス5℃になっています。しかし、凍っていません。
(7)
そこで、容器の水に氷の欠片を落とします。すると・・・
(8)
容器の水が急に凍りました。
(9)
水が0℃以下なのに凍っていない状態を『過冷却状態』といいます。ここに、氷の欠片を落とすと、それがきっかけとなり、一気に凍りはじめるのです。
(10)
低温の氷水を使ってシャーベットを作ってみましょう。好きなジュースを入れた金属のボウルを、塩を混ぜて作った冷水で冷やします。
(11)
わずか3分ほどで、シャーベットが完成!
(12)
ジュースが凍る温度は0℃よりも低く、氷水だけではジュースを凍らせることができません。塩を混ぜて作った氷水を使えば、ジュースが凍る温度まで冷やすことができるため、シャーベットを作ることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。