でんじろう先生のはぴエネ!毎週土曜 午前11時35分~ 私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します!

2018年8月25日放送 第490回

「風船を火であぶる」

風船を使った不思議な現象!

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水を入れた風船が吊り下げてあります。


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この風船を、束ねたロウソクの火であぶるとどうなるのか?実際にやってみると・・・


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割れてしまいそうですが、水入りの風船は火であぶっても割れません。


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水入りの風船は、火であぶっても、中の水によってゴムが冷やされるので、あぶった部分の温度があがらず、ゴムは溶けません。そのため割れないのです。


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では、お湯を入れた風船では、どうでしょうか?お湯を入れた風船をロウソクの火であぶると・・・


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割れてしまいました。


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水入りの風船は割れなかったのに、なぜお湯入りは割れたのか?ビニール袋を使って解説しましょう。水の入った袋を火であぶっても変化はありません。


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お湯の入ったビニール袋をあぶると・・・


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気泡があらわれ、お湯がもれだしてしまいました。気泡とビニール袋が接している部分は、液体で冷やされず、袋が溶けてしまいます。ゴム風船の場合も同じ現象がおき、割れてしまうのです。


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気泡はどこからあらわれたのでしょうか?水には空気が溶けています。溶けていられる空気の量は、水の温度が高くなるほど少なくなります。


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つまり、お湯が炎であたためられたことで、溶けていられなくなった空気が気泡となってあらわれたのです。


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水に溶けている空気は、こんな方法で確認することができます。水を入れたビンにフタをして、空気を抜いて減圧します。そして、ビンをたたくと・・・


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気泡が出ました。


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減圧すると水に溶けていられる空気の量が減ります。つまり、ビンをたたくことで溶けていられなくなった空気が泡となって出てきたのです。


★番組からのお願い★

「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。