2018年9月1日放送 第491回
防災グッズにも利用されている、火を使わずに発熱する現象!
(1)
二つのビーカーには、同じ量の生石灰が入っています。片方の生石灰に、アルミの粉を混ぜます。
(2)
両方のビーカーに同じ量の水を入れます。すると・・・
(3)
アルミ粉を混ぜた方は、たくさん蒸気があがりました。どちらも発熱していますが、アルミ粉を混ぜた方が激しく反応しました。そもそも、この発熱は、化学反応によるモノです。
(4)
生石灰と水が反応することで、水酸化カルシウムになり、この時発熱します。
(5)
生石灰にアルミ粉が混ざっていると、生石灰と水の反応でできた水酸化カルシウムがアルミ粉と反応し、この時、さらに発熱します。
(6)
つまり、アルミ粉を混ぜた生石灰に水を加えると、2段階の発熱反応がおこるので、より激しく反応するのです。この生石灰とアルミ粉を混ぜたモノがお湯も沸かせる新しい発熱剤として利用されているのです。
(7)
生石灰とアルミ粉を混ぜたモノに水を入れると、発熱するだけでなく、ある気体が発生します。生石灰とアルミ粉を混ぜてある発熱剤がフラスコに入っています。
(8)
フラスコに水を入れて、ガラス管をとりつけたゴム栓でフタをします。
(9)
ガラス管の先に火を近づけると・・・
(10)
ガラス管に火がついた!発生しているのは水素です。水素は燃えやすい気体なので、火がつくのです。
(11)
実際の防災グッズも、火を近づけると引火する可能性があるので、絶対に火気を近づけないで下さい。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。