2018年11月24放送 第503回
ロープを使って摩擦の実験!
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ロープにぶら下がったスタッフが、ゆっくり降りてきました。
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これは『懸垂下降(けんすいかこう)』と呼ばれる技術です。実は、このようにゆっくり降りられるのには、摩擦が大きくかかわっています。
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ポイントはこの道具。『エイト環』と呼ばれています。これにロープをからませるように通します。
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これを、腰のカラビナ(金属のリング)に取りつけます。すると・・・
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このように体がしっかりと止まります。エイト環が下に引っ張られることで、からんでいるロープと環の間で摩擦が大きくなり、滑り落ちないのです。
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降りるときは、下に引っ張っているロープをゆるめます。すると、摩擦が小さくなり、体が下がります。
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およそ60キログラムの体重を支えるのは、かなり大変です。ロープがからんでいる部分に摩擦があることで体を支えることができるのです。
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もう1つ、摩擦の実験を紹介しましょう。2リットルのペットボトルとバナナ1本がヒモでつながっています。
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これを棒にひっかけるだけだと・・・ペットボトルの方が圧倒的に重いので、当然、落ちてしまいます。
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しかし、棒にヒモを数回巻きつけると・・・
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バナナ1本で支えることができました。巻きつけた部分に摩擦が生まれ、150グラムのバナナ1本で2キログラムのペットボトルを支えることができるのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。