2018年12月1日放送 第504回
不思議な楽器『スティールパン』音の秘密に迫ります!
(1)
これは『スティールパン』と呼ばれる楽器です。たたく場所によって様々な音が鳴ります。
(2)
裏から見ると、一見、全体がなだらかにカーブしているように見えますが、よく見ると、平らな部分があります。
(3)
この平らな部分をたたくと・・・独特な音が鳴ります。
(4)
しかし、なだらかなカーブの部分をたたくと・・・ほとんど音が出ません。この差は何なのか?
(5)
そこで、平らな部分に塩をまいて、たたいてみましょう。
(6)
塩が跳ねています。実は、平ら部分が振動することで、音が出ているのです。
(7)
その証拠に、カーブの部分をたたいても・・・塩が動きません。カーブの部分は振動しづらくなっているので、音が出ないのです。
(8)
楽器をよく見ると、平らな部分の面積が違います。実は、この面積の広さで音程が変わります。
(9)
大きさの異なる缶を用意しました。面積が大きい缶をたたくと・・・低い音が出ます。
(10)
面積が小さい缶をたたくと・・・高い音が出ます。振動する面積が大きいと低い音、面積が小さいと高い音になるのです。
(11)
では、実際に作ってみましょう。缶の底をハンマーなどでたたいて、全体をなだらかにくぼませます。そして、缶を裏返して、今度は反対側から部分的にたたきます。丸くくぼませたところに、平らな部分を作ります。
(12)
これで、完成。たたく場所によって音程が変わります。スティールパンは、カーブを描いた1枚の金属板に、大きさが違う平らな部分をいくつも作ることで、様々な音を出す楽器なのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。