でんじろう先生のはぴエネ！毎週土曜 午前１１時３５分～　私たちの生活で様々な役割を果たしているエネルギー。身近だけど、意外と知らないエネルギーをでんじろう先生がおもしろ実験で徹底解明します！

紀元前からある、重いモノを持ち上げる上で使われている技術『滑車』
滑車を使って人を持ち上げる実験！

（１）
高い位置に滑車がつながっています。そして、下に滑車とブランコがついた棒がぶら下がっています。

（２）
上に固定されたロープが上下の滑車を何度も通って、手元まできています。

（３）
下の滑車をよく見ると4本のロープでぶら下がっているのがわかります。

（４）
この装置でスタッフを持ち上げてみましょう。スタッフの体重はおよそ60kgです。手元のロープを引っ張ります。すると・・・

（５）
簡単に持ち上げることができました。

（６）
では、スタッフを2人にします。これでおよそ140kgです。

（７）
先生1人で、スタッフ2人を持ち上げることができました。

（８）
2人は、滑車を通して4本のロープで支える形になっています。この時、2人を持ち上げるのに必要な力は、なんと4分の1になるのです。

（９）
固定されていない滑車を『動滑車』と呼びます。動滑車を使えば小さな力で重いモノを持ち上げることができる訳です。

（１０）
動滑車を使えば、自分で自分を持ち上げることも簡単にできます。引っ張ったロープを手に持ってブランコに座ります。座ったままロープを引っ張ると・・・

（１１）
このように簡単に自分を持ち上げることができます。

（１２）
実はこの場合、引っ張るロープも自分で持っているので、5本で自分の体（60kg）を支えることになります。その結果、体重の5分の1、わずか12kgの力で自分の体を持ち上げることができるのです。