2018年12月15日放送 第506回
金属が使われていなかったはるか昔。
木を切ったり、動物を狩る時に使われていたのが石を使った道具です。
本当に、石で木を切ることなどができたのでしょうか?
石器のオノを作って、木を切ってみよう!
(1)
まずは、手頃な大きさの石を選びます。これを大まかに砕いてオノの形に整えます。
(2)
オノにするためには、刃をつけなくてはなりません。そこで、平らな石とこすり合わせ、研ぐことで、刃をつけていきます。
(3)
何度もこすることで、このように石に鋭い部分ができあがります。時間はかかりますが、石で削ることができるのです。
(4)
石が鋭くなったら、木の柄に取り付けます。木には、穴をあけます。当然、この穴も当時は石を使ってあけた訳です。この穴に削った石をはめこみます。これで石器のオノが完成です。
(5)
では、実際に木を切ってみましょう・・・
(6)
多少、時間とパワーが必要ですが、木を切ることができました。
(7)
木の切り口を見ると、デコボコでささくれ立っています。ある程度鋭くした石で何度も叩くことで、繊維をつぶし、断ち切っているのです。
(8)
石器のオノを作るのは大変ですが、小さなナイフであれば、簡単に作れます。平たく薄い小石を、紙やすりで研ぎます。すると、小さなナイフができます。
(9)
薄い紙であれば、簡単に切ることができます。当時は、様々な知恵を使って石でオノや刃物を作り、生活していたのです。
★番組からのお願い★
「はぴエネ!」は大人から子供までを対象に、身近なエネルギーを理解し、興味を持つきっかけとなれるような番組を目指しています。
その為、当HPでも皆さんの参考にしていただけるよう、番組で紹介した初歩的な科学実験の一部を掲載していますが、ご家庭で行う場合には各自の責任において十分にご注意下さい。
特にお子様が実験をする場合には、必ず大人の監督・指導の下、行って下さい。番組の趣旨をご理解の上、以上宜しくお願いします。